テロワール

テロワールは、ワイン用語として有名な言葉です。ドイツ語圏では、BodengeschmackまたはBodentonがおおよその翻訳です。フランス人は、ワイン用語で「goût de terroir」と言います。
しかし、土壌の風味というのは、テロワールという意味では、ちょっとした略語かもしれません。テロワールとは、指紋やサインのようなもので、土壌の組成から味の手がかりを得られるだけでなく、場所や特定の地理的微気候を示すサインでもあります。作家のRolf Bichsel氏が適切に表現しています。

「偉大なワインは、ブドウの木が苦しむようなテロワール、気候や地質の限界地帯、さらには何も育たないような場所でも作られます。このルールを公理とすれば、シャンパーニュは世界で最も偉大なワインを生み出すことができます。気候的、地質的、歴史的、文化的なものを問わず、ここでのすべての影響は、ブドウの木とその管理者を厳しい試練にさらすことを目的としているとしか思えないのです。

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